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狂犬病予防注射は動物病院で接種したほうがいい..

 毎年4月頃から田舎では狂犬病の集合注射というものがはじまります。私は個人的意見としてこの制度に疑問を感じています。もちろん狂犬病は今でも毎年世界中で3〜5万人の死者が出ているし、現状の検疫体制ではいつ日本に狂犬病が入ってきてもおかしくない状態で、日本人のことだからもしもここで狂犬病なんかが発生したら、パニック起こして沢山犬や猫を捨てる人間が出てきそうだから、少なくとも狂犬病が日本で発生しても、きちんと接種しているわんちゃんは心配ないという面で必ず接種は必要だと思います。

 問題なのは集合注射です。この制度は都市部ではなくなってきているところが大多数で、未だにやつているのは田舎だけというた感じになりつつあります。まあ、病院がないような地域はしょうがないとして、病院があるのであればそこで接種するほうが安全で衛生的なのは誰が考えても分かりそうなものです。
 ほとんど公民館とか役場の入り口なんかの野外で行われ、時間は決まっていて、沢山の犬が集まります。喧嘩もおこれば、鳴き声、ウンチやおしっこ垂れ流し、雨だったり、かんかん照りだったりと注射をする環境としては最悪と言っていいでしょう。中には伝染病の疑いのありそうな犬を平気で連れてくる人、ノミやダニがいっぱい寄生しているのに平気で連れてくる人もいます。世の中いろんな人がいて、その場で診察してもらえばタダだと思っている人もいます(集合注射の場所では診察はできません)。そんな中で我々獣医師も沢山の犬に注射をしなければならず、正直一頭一頭の犬の状態をしっかり見る暇もありません。毎年全国どこかで必ずといっていいほど、接種後具合が悪くなったり、死亡したりする例も見受けられます。昔みたいな番犬クラスの犬の時はいいでしょうが、いまの時代は小型犬が多くなり、そんな環境ではなかなか難しいと思います。また、地域によっては日頃犬の注射に慣れていない牛の先生や保健所の先生が注射をしたりします。
 もしもあなたが本当に愛犬のためを思うなら、迷わず狂犬病は集合注射ではなく動物病院で接種されることをお勧めします。特に小型犬は病院が絶対に安全です。ほとんどの動物病院では接種できると思いますので、一度主治医の先生にお尋ねになることをお勧めします。病院なら一頭一頭時間をかけて状態を見たり異常を見つけたりできて、何かあれば接種を延期することもあります。他のわんちゃんと吠え合ったり、喧嘩したりすることもないでしょうし、混合ワクチンを打っていないようなわんちゃんと一緒になることもないでしょう。ノミやダニをもらうこともないでしょうし.....。本来これが予防注射に必要なことなのですが、集合注射の場ではそれもできません。困ったものです。でも飼い主さんには選択の余地があります。仕事を抜けたりしてあまり感心しない集合注射にいくのか、家族と一緒にゆっくり病院で打ってもらうのか....? あなたならどちらを選びますか?

投稿者 Tatsuya Fukuyama DVM,AFP : 2006年03月23日 10:52