ニューオーナーシンドローム
ニューオーナーシンドロームという病気? をご存知でしょうか? 特に犬なんかで多いのですが、ペットショップから購入してきた、ブリーダーから譲り受けてきたときなど、いきなり親犬や親猫から離された子犬、子猫にはかなりのストレスがかかっています。このストレスが体調等に大きな変化をもたらします。
あなたでもいきなり今までのいた環境から知らない環境にほうりだされたら、不安になりますよね。ましてや小さな子犬や子猫は、親から離され、知らない環境に連れてこられ、周りには見たこともない人間が......。「ここはいったい、どこ? お母さんや兄弟姉妹は? あなたたちは誰?」と思っていることでしょう。それは相当なストレスです。
で、このストレスが体調に異変をきたします。元気や食欲がなくなったり、隠れていた病気が発症したり、最悪、血糖値の急激な低下などにより死に至る子もいるのです。これらを我々獣医師はニューオーナー(新しい飼い主)シンドローム(症候群)と読んでいます。最も危険等は最初の2〜3日間、だいたい、譲り受けて1週間くらい注意すればいいでしょう。
さて、ニューオーナーシンドロームを防止して、子犬子猫を迎え入れる対処法ですが、まず、譲り受けた子犬や子猫を安心させる環境を作ることです。
1.譲り受ける前に使っていたシーツやおもちゃなどをもらって来て、新しい環境に前の環境の1部を置いてやる、
2.子犬子猫の生活のリズムを乱さない。
これは特に小さいお子さんがいらっしゃる場合は、新しい家族が増えてうれしくて、うれしくて、ついつい、寝ているのを起したり、食事の邪魔をしたりします。これは子犬子猫にとっては大変なストレスです。小さいお子さんには、寝ているときには寝かせておいて起きているときに遊んであげるようにアドバイスしてください。
3.ワクチン接種やシャンプーなどは最初の2〜3日間は必ず避け、できれば1週間以上して家庭に慣れてからにする。
4.子犬や子猫は通常元気で食欲がもりもりあるのが普通です。元気がないとか食欲がない場合は、早めに獣医師の診察を受けることが必要です。
5.獣医師の診察が受けられない場合で、元気がないようなら、砂糖水を少し作りなめさえてあげる。あるいはペースと状の栄養剤(動物病院にあります)を常備しておいてそれを舐めさせると効果的です。
とにかく最初の1週間は特にストレスがかかりニューオーナーシンドロームに陥りやすいので、愛情をもって、こまめに接し、よく観察することを心がけてくださいね。
投稿者 Tatsuya Fukuyama DVM,AFP : 2005年08月26日 11:16
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