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本当に危ないぞ狂犬病..

 中国からすごいニュースが発表されました。何とここ数年お隣中国での伝染病の死亡者数と死亡率で狂犬病がトップであると言うのです。1996年以来、狂犬病の人への感染が年々増加し、いまや狂犬病第5次流行のピークに達しつつあるとの報告です。

 ここ数年、中国各地でも犬を飼うことが普及し、その数は8000万から2億匹(このへんのアバウトさが中国か???)に上るといいます。対策が及ばないため中国での狂犬病流行は深刻な問題となっています。
 さて、日本にいると狂犬病なんて!と思っている人が多いと思いますが、実はすでに日本も悠長なことを言っている状況ではないのです。世界のなかで狂犬病が根絶された地域は日本、オーストラリア、イギリス、台湾、ハワイ等と島国・地域に限られています。お隣韓国は一旦撲滅を宣言しましたが、すぐに数年で再発生、毎年人の死亡例が出ています。イギリスでも最近ユーロトンネルの開通により再発生が懸念されていてる状況です。世界がグローバル化されて人や物の行き来が激しくなった今日ではもはや島国とはいえ安心はできないのです。特に日本で問題になっているのはロシアや北朝鮮などの貨物船に同乗してくる犬達です。接岸後に逃げ出したり、放置される例が増えていて、厚生労働省や農水省は異例の通達を出し続けています。また、狂犬病発生国からの動物の輸入も増えていて、中国や東南アジアなどからの犬猫の輸入を自粛するように通達が出る程危険レベルは悪化している事実をご存知ない方の方が多いのではないでしょうか?
 また、狂犬病という名前が悪いのですが、犬だけの伝染病と思っている人が多いところが困りものです。この病気は基本的にすべてのほ乳類が感染します。海外で問題なのは野生動物、特にコウモリです。海外旅行に行ったらむやみに動物に近づかない心構えが必要です。また、どんな動物にでも噛まれたり引っ掻かれたりしたらすぐに医師に相談すべきです。
 狂犬病は発症すれば100%死に到ります。ですので発生国へ旅行される時には事前にワクチンを接種して行くことをお勧めしますい。
 そしてもしあなたが犬を飼育していて「狂犬病なんて大丈夫」と思っているのであれば、それは大きな認識違いだということを知ってください。今は一昔前とは違います。たしかに一昔前には我々獣医の中にもそのような認識をしている意見もありましたが、今は非常に危険な状態であることは国も認めています。しかも狂犬病予防注射の接種率が50%を切り、いよいよ国内も危ないとされています。予防注射の場合、接種率が80%ほどあれば流行を食い止められるというのは常識です。すでに日本はいつ流行してもおかしくないレベルまで接種率が低下している恐ろしい状況なのです。また、我々獣医が一番危惧するのは、日本人はすぐにパニックになる傾向があるので、もしも1頭でも発生が見られたら大量に放棄される犬や猫などが増えるのではないかということです。
 さて、あなたが賢い飼主であるなら分かりますよね。いくら発生しても自分の犬に狂犬病が接種されていれば何も怖いことはありません。もしもここ1年以内に接種していないのであれば、すぐに動物病院で接種して下さい。動物病院なら1年中狂犬病予防注射ができます。料金も2〜3,000円のものです。
 狂犬病は、日本では明日にでも発生してもおかしくない病気になってしまっていること。世界では年間3〜50,000人もの人が狂犬病で死亡していることを知ってください......。
■もっと詳しく知りたい人は
下記、国立感染症研究所の狂犬病ページをお読みください。
http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k03/k03_18/k03_18.html

投稿者 Tatsuya Fukuyama DVM,AFP : 2005年02月28日 09:25