HOME >> 壱岐動物病院院長ブログ > プロポフォールという麻酔薬..
現在動物病院で行われている手術のほとんどにこのプロポフォールという麻酔薬が使われていると思います。特に昨年からそれまで使っていたケタミンという麻酔薬が麻薬指定となり一般的に使われていたものが麻薬指定になった為に取扱いに制限をうけるようになったためプロポフォールを用いることが増えてきたのではないかと思います。
実は、当院では日本の動物病院でひろく使われる前からこの麻酔薬が安全だと言う情報を得て、アメリカから入手して使っていました。非常に安全で体のなかで代謝される時間が早いため麻酔から覚めるのも速いのです。なるべく早く麻酔から覚ましたいというののは安全のために常に考えることだと思います。日々診察していて麻酔が一番神経を使います。動物の世界では人間のように検査入院して様々な検査をしてから麻酔を行うわけではありません。麻酔前の検査を勧めても費用の都合でいやがる人もいます。しつけがされていないため麻酔前の検査ができない動物もいます。人間のお医者さんならこんな悩みなないのでしょうが、我々獣医師は日々悩まされます.....。 そんななかいかに安全な麻酔薬を使うか、早く覚ますかというのは非常に重要です。ですからちょっと高価ですが、このプロポフォールという麻酔薬を使います。アメリカではペット用の小さなバイアルに入ったプロポフォールが売っているんですが日本では売ってません。だから人間用を使う事になるのですが、これがでかいんです。最低でも20ml入ったものしかなく小型犬など2〜3ml使ってあとは捨てる事になります.....。う〜どっか日本でもアメリカみたいに5mlとかの出してくれないかな....。もったいない。 そう言えんば、まだ日本でプロポホールが使われる前にアメリカから入手してはじめて使う時に真っ白な不透明な液体を静脈注射するのにドキドキした覚えがあります。結局最初は自分の家の犬に使ったのですが.....。普通日々静脈注射する注射薬は無色透明か色がついていても透き通っているものがほとんどです。これはほとんどが水溶性だからなんですが、このプロポフォールはほとんど水に溶けないんです。脂溶性なんですね。牛乳みたいに真っ白なんです。だからなんとなく透明じやないもの入れて大丈夫? みたいな感覚になったの覚えています。 現在当院では、手術の場合、静脈留置針を入れ、痛み止めや鎮静などの麻酔前投薬をし、プロポフォールで導入麻酔して、気管チューブを入れ、イソフルレンという吸入麻酔薬で維持するというのが一般的な方法になっています。皆さんも主治医の先生のところでどんな麻酔薬を使っているか必ず手術をする前には聞いておいたほうがいいですよ。手術を行う上で麻酔というのは非常に大事、いや何より大事です。 正直言って麻酔をかける時が私はなによりこの仕事をしていて一番怖いです。学生時代も外科の研究室にいたのでしょっちゅう麻酔をしていました。それからもう20年以上やつてますが、麻酔をかける時が一番緊張します。だからこそより安全な麻酔薬を、麻酔法を、麻酔監視装置をと絶えず求めるのかもしれません。
投稿者: 院長 福山 達也 日時: 17:50 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
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