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腹水と獣医さんにできること..

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IMG_2063.jpg 我々一次診療の田舎の獣医師が時々感じることですが、「もうちょっと早く連れてきてくれれば.....」ということです。写真は重度の腹水が貯まったワンちゃんです。触診しただけでかなりお腹が張っていてパンパン状態。今にも破裂しそうです。写真の時点では多少腹水をぬいた状態ですので来院時は本当にパンパンです。測定体重は17kgほどでしたが、たぶん以前の体重などから推定して7リットルくらいは貯まっているものと思われました。

 
 
 

 話では1ヶ月前からだんだん張ってきたということでしたが、来院時は立てない食べれないおしっこもできない状態です。この状態ではレントゲンを撮影して真っ白でなにも分からないので撮影するだけ費用の無駄です。そこで超音波で確認しましたが大量の腹水。血液検査で肝臓の数値が非常に悪いので肝臓を検査したいところですが、これだけ腹水が貯まっているとまともに超音波が肝臓に届かず検査することもできません....。
 みなさんにお願いしたいのはなるべく早く病院を受診してほしいということです。早ければ出来ることや選択肢も多くあります。また医療費だって削減出来る可能性は高いのです。遅ければ遅い程できることは限られ、そのできることの費用も高くなります。「あれ、おかしいな』」と思ったらなるだけ早めに動物病院を訪れることです。またこのスピードは幼齢と老齢ではとくに早くしてください。成犬成猫なら3日様子を見ていたような症状でも年を取って来たら1日様子を見て改善されなければすぐに病院を受診するなどを心がけてください。
 統計だと大体生後1年半くらいまでが病気が多く、その後6歳くらいまでは少なく6歳を越えてくると年齢がいくに応じて病気が増えてきます。この事を頭に入れておいて年をとればとるほど早め早めに対処する6歳を超えたら最低年2回の健康診断、10歳を越えたら四半期に1回は健康診断で病院を受診するようにしましょう。
 今の時代、普通の動物病院ならレントゲン、血液検査、超音波、心電図などはあると思います。これらを組み合わせて健康診断(ペットドック)プログラムを主治医の先生と組み立てることをお勧めします。主治医の先生に「うちの子の健康診断プログラムを組んでほしい」と言ってみてください。ほとんどの獣医師はよろこんであなたの愛犬や愛猫に合せた健康診断プログラムを提案してくれると思います。動物の病気は進行が早いものです。ですから我々獣医師は動物の病気を治すのはもちろん早期に発見したり病気にさせないことを心がけているんです。ですから健康診断をしてあげたいという本当に愛犬や愛猫のことを考えてくれている飼主さんにであうことがなにより我々の喜びだからです。(ちなみに当院では年齢に合わせてスタンダードなプログラムを組んだ健康診断コースを3種類用意しています。これをベースにその子に合せてカスタマイズすることもできます。待合室にリーフレットなどもありますのでお気軽にスタッフまで。またこの健康診断コースは当院で過去1年以内に混合ワクチンを接種されているワンちゃん猫ちゃんは特別割引料金が適応されます)
 チェックメイトや王手がかかってから病院を受診しても助かる確立は当然低くなります。もう助けるではなくていかに苦しまないかとかいかに痛がらないかとということを考える段階になつてしまうのです。獣医さんは神様ではありません。「なんとかしてください」と泣きつかれても「もう、どうしようもありません」と言うしかないのです。飼育者も辛いでしょうが獣医師やスタッフも辛いんです。そして何より動物はもっと辛いし苦しいんです。動物は自分で病院に来ることはできません。飼育者であるあなたが早く動物の痛みや苦しみを見つけてあげて病院へ連れて来てあげてください。



 
 

 
 

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