HOME >> 壱岐動物病院院長ブログ > 250gの子猫と低血糖..
土曜日は朝から子猫の急患が来院。体重は250gです。子供さんが木曜日拾ってきたようで、生後1ヶ月ほどかと推定されました。来院時は既に体温も測定不能で呼吸も浅く、心拍も聴診もほとんど聴診できません。「生きてる?」と言いたいくらいの状態でした。
通常ならここで血液検査をするところですがこの体重だと血液検査をするだけ血液を採取することはまず難しものです。血液の量は大体体重の8%(1/13)です。この体重からして血液検査に必要な血液は人間で言えば100〜200ml採取しなければなりません。 ただ、この状態でここ最近の天候、飼育状況や栄誉状態のヒストリーを聞いて普通の獣医師が考える病気(状態?)がありあす。それは「低血糖」です。子猫や子犬はうまく糖分を蓄えたり利用することができません。だから子犬や子猫は1日に何回もミルクや餌をあげる必要があるのです。 今回も状況からして一番疑われるのは低血糖です。そこでまず血管を確保しなければなりません。しかし250gというとかなり小さく、血圧も低い状態ですから点滴用の留置針という針を入れるのも至難の業です。たぶん血管は入れる針よりも細いことになります。未だに動物病院と名乗っていても血管を確保出来ない病院もあります。背中なんかに点滴するのは腎不全の猫ちゃんの長期維持や点滴からの離脱等には使いますが、脱水がひどかったり緊急事態ではほとんど役に立ちません。きちんと血管を確保しないと何の役にもたたないんです。あなたの主治医の先生はちゃんと留置針入れてくれますか? さて、今回は血管確保して通常の点滴ができるような状態ではないので時間を見ながら少しづつブドウ糖や様々なお薬を注射し、保温を行いました。この間に心電図を付けると心拍数は24回/分.....。通常なら100以上のものがこの数字ですから本当に緊急事態です。 今回はやはり低血糖だったようで昼頃には心拍も回復、体温も出てきましたが、この時期に子犬や子猫の飼主さんに注意して頂きたいの急に元気がなくなってきたらまず「低血糖」を疑えということです。寒くなると体温を維持するために急激に体内の糖分を消費します。ですからうまく糖分を蓄えたり利用出来ない子犬や子猫は寒さによる糖分の消費のために低血糖に陥りやすいのです。保温管理をしっかりすることときちんとしたミルクやフードできっちりと栄養を補給することを心がけてください。またおかしいなと持ったら体温を測定して低いようなら急いで動物病院を受診してください。体温の計り方が分からない方は犬の飼育法 > TPR(体温、心拍数、呼吸数)の測定法を参照してくださいね!
投稿者: 院長 福山 達也 日時: 09:39 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
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