HOME >> 壱岐動物病院院長ブログ > 日本脳炎と犬..
日本脳炎はウイルスによる感染症の一種で、蚊によって媒介される病気で人間による発症率(感染した人が病気になる率)は0.1〜1%程度とされています。特に豚との関係が深く、豚の体の中でウイルスが増えるため養豚の盛んな地域などは警戒が必要な病気のひとつです。日本脳炎はウイルスを持つ豚の血を蚊が吸い、人を刺すことで人に広がります。そのため厚生労働省は、人の流行の恐れを予測する目的で豚の感染状況を調べています。
最近山口大学の獣医学部が犬で日本脳炎の抗体価を測った研究結果が発表になりました。近年は宅地と養豚場が離れていることが多く、ブタよりもペットとして飼われ人の身近にいる犬の抗体価を日本脳炎の指標として使えないかと考えたようです。 さて、結果ですが、野外飼育で38%。室内飼育で10%が陽性(日本脳炎ウイルスに感染している)という結果が出ました。 予測よりも高い確立で日本脳炎ウイルスに感染している(すなはち蚊に刺されている)ということになります。驚きなのは室内犬でも10%が日本脳炎ウイルスに感染する程蚊に刺されているという結果です。 この結果から日本脳炎ウイルスがまだまだかなり周囲には存在することがわかりました。新型ワクチンの開発が遅れているため免疫のない子供の発症が非常に心配されています。ちなみに犬の体内でウイルスは増えないため、犬から人に感染する恐れありません。 ところでこの記事を読んで私が感じたのは室内飼育といえどもかなりの確立で蚊に刺されているということです。よく「うちは室内飼育だからフィラリア予防は必要ない」という人がいますが、統計では北海道の室内飼育でも結構フィラリアには感染しています。まだまだフィラリア症は予防しなければ犬の死亡原因の上位にきます。とくに田舎では知識不足の飼育者が多いため困ります。室内飼育ならフィラリアにならないと思っているなら大きな間違いです。たんなる飼育者の思い込み。こういう人程いざフィラリアになると「なんとかしてください!!」と言うもんです。しかもなんともならないような状況になってから病院に連れてきます.......。獣医さんは神様ではありません。愛犬は自分で薬を取りに来たり、予防注射を受けに来たりできません。あなたがやつてあげなくて誰がするんですか?
投稿者: 院長 福山 達也 日時: 10:17 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
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