
猫を飼育したら最低限飼い主として行わなければならないことがあります。言い換えればこれらをすることができないようなら飼育をあきらめるべきです。最低限の飼育知識は得てから飼育を行うことは飼い主としての義務です。これらはあなたの愛猫を守るために最低限知っておくべきことです。
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猫は伝染病が特に多い動物です。また、犬と違って病気を治療する場合に薬に対する制約が多い動物です。犬と猫が同じだと思っていませんか?
いい例が風邪に対する治療です。犬や人にはアセトアミノフェンという有効な風邪薬が使えますが、猫には使えません。なぜなら猫はこの薬に対して中毒を起こしてしまうからです。(注:ちなみに犬には一般的にヒトでいう風邪(総合性感冒)という病気はありません。もしも動物病院で”風邪”と言われたらその先生は????と思ってください。猫にも人間で言う総合性感冒はありませんが、一般的に我々獣医師は飼い主さんが分かりやすいように、猫伝染性気管支炎などを総称して風邪と表現することが多いものです)
『猫に風邪薬を飲ませたら死んでしまったんですが?』との電話をたまに受けます。これは我々からすれば当たり前なのです。民間療法が一番危険です! 現在では約8割の風邪薬にこのアセトアミノフェンが入っているといわれています。
さて、猫の風邪ですが、これは、死亡率が人間や犬に比べ、はるかに高いことをご存じですか? 特にウイルス性の伝染病はウイルスを殺す薬は基本的にありません。予防注射で防ぐしかないのです。また、治療は予防の10倍以上費用がかかります。
幸いこれに対しては有効なワクチンが開発されていますので、年に1回以上予防注射をしていれば確実に防ぐことができます。
我々獣医師からすると、これらの病気に関しては予防注射が接種してあつて当然と考えています。接種しないで病気にしてしまったのはあなたの責任なのです。今どき予防注射もしないで猫を飼育するなど問題外! 罹ってから大慌てしても手後れです。
医療の世界で、わずかな投資で最大の効果をあげる方法は予防です。手後れになる前に予防注射を受けましょう!
現在日本でワクチンで予防できる病気は、猫伝染性鼻気管炎、カリシウイルス感染症、猫汎白血球減少症、猫白血病、クラミジア感染症の5つです。これらは混合注射ですので、1本から2本の注射で予防できます。
より詳しくワクチンで予防できる猫の病気についてお知りになりたい方は下記PDF説明書を参照してください。
■PDF(ワクチンで予防できる猫の病気)
┗猫伝染性鼻気管炎
┗カリシウイルス感染症
┗猫汎白血球減少症
┗猫白血病ウイルス感染症
┗クラミジア感染症
なお、当院では院内感染防止のために、過去一年以内に予防注射を接種していない犬や猫を、入院やペットホテルでお預かりすること、ペット美容室で受入れることはできません。
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壱岐島でもここ数年この白血病ウイルスに感染した猫が増加しています。外飼いしている方は必ずワクチンで予防しましょう。
猫白血病ウイルスの感染源:
猫白血病ウイルスの感染源ほ、このウイルスに感染した猫とその排出物(尿、唾液、その他の体液)です。種々の調査がありますが、健康に見える猫の6%(5〜12%)、何らかの症状を示している猫の17%がウイルスを排出しています。従って、他の猫やその排出物(尿など)に接触する可能性があれば、この病気にかかるおそれがあります。
感染経路:
感染した猫からの排出物はすべてウイルスを含んでいるため、その猫との交尾、グルーミング(なめ合うこと)、ケンカで咬んだり、引っ撞いたりすることや、その猫と同じ場所をトイレとして使用すること、同じ容器で餌を食へることで感染します。また、母猫が感染している場合は、胎盤を通じてあるいは母乳を通じて子猫に感染します。
猫白血病ウイルスの作用:
猫白血病ウイルスが感染した場合、その猫の免疫(病気に対する抵航力)をつかさどる細胞に強く障害性を示す定め、免疫力が著しく低下し、普通ではかからない病気にかかります(人のエイズと同じような症状)。それ以外にも、猫白血病ウイルスが猫に腫瘍(ガンや肉腫)を起こすことも知られています。猫の腫瘍の多くが猫白血病ウイルスで起こつているといっても過言ではありません。
感 染:
感染の順序は、ウイルスが猫の鼻あるいは□から入り、扁桃腺、リンパ節などのリンパ組織で増殖します。そこからウイルスに感染した白血球などが血流に出て脾臓やリンパ系に侵入し、大量に増旛します。その後、増殖したウイルスは骨髄(血液を作る所)や小腸リンパ節などに移行し、増殖します。骨髄での増殖が始まれば、常にウイルスが血液に出てくる持続性ウイルス血症となります。ウイルスにさらされてから最も短い場合3週間でこの状態になります。こうなると、全身の細胞にウイルスの感染が起こり、盛んにウイルスを排泄するようになります。この状態になった場合は、治る術はなく、ほぼ100%死にます(3年以内に80%以上死ぬ)。
この病気はワクチン接種で予防できます。詳しくは当院にご相談ください。壱岐対馬以外の方はお近くの動物病院にご相談ください。
より詳しく猫白血病についてお知りになりたい方は下記PDF説明書を参照してください。
■PDF
┗猫白血病ウイルス感染症
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今どき猫マンマはあまりいらっしゃらないとは思いますが、猫マンマや粗悪なペットフードが病気を増やしたり、寿命を縮めたりします。きちんとした食生活は犬猫にとっても健康に一番必要なことです。猫マンマや安売りの粗悪なフードを食べさせて病院にかかっていては同じです。きちんとしたフードを選んであげましょう。
フード選びが不安な方は『あなたのペットフード選び間違っていませんら?』も参照してください。
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不幸な仔犬・仔猫を増やさないためには避妊去勢手術が一番。よく生まれた仔犬や仔猫を平気で捨てる人がいますが、このような人は常識のない生活レベルの低い人です。何を考えているか理解できません。そんなことだからたいした生活ができないのです。いつか自分が捨てられますよ。
また、避妊去勢の時期としては生後半年頃が一番です。一度生ませてからという人がいますが、何の根拠もありません。むしろ一度目の発情が来る前に避妊手術をすると後々乳癌になる確率を圧倒的に減らすことができます。(詳しくは以下避妊手術の項目を参照)
■PDF
┗避妊手術説明書
┗去勢手術説明書
投稿者 Tatsuya Fukuyama DVM,AFP : 2005年08月22日 14:40
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