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子犬の食餌

 子犬を飼う上で最も重要なもののうちのひとつが食餌です。特に正しいフード選びは、健康生活の第一歩。子犬の頃から栄養バランスのとれたきちんとしたプレミアム・ドッグフードを与え、偏食癖をつかないようにに注意する必要があります。
また、食餌と同じく、飲料水は常にきれいな水を用意し、いつでも飲めるようにしましょう。

 
 
 

① 食餌の種類

■ドライフード  水分含有量10%以下のペットフード。ドライフードが現在のドッグフードの主流です。ドライであるため衛生的で、比較的保存性が高く、安心です。しかしながら、開封したら酸化が始まるので、数週間〜1ヶ月以内で食べきれるように小袋で購入することをお勧めします。開封後は密閉容器に入れ、直射日光の当たらない場所に保管しましょう。

■ウェットフード
 水分含有量75%以上のペットフード。代表的なものに缶詰めがあります。最近は環境面や持ち運びの面からパウチ状のフードも多くなりました。においが強く、肉の食感も残っているため、一般にドライフードより犬の嗜好を満足が高いものです。価格はドライに比べるとやや割高。また歯間に食べカスが残りやすく歯石や口臭の原因になりやすいとされています。
 水分が多いため長時間出しっ放しにしておくと細菌の繁殖などを招く恐れがあるので、特に夏場は食べ残しは速やかに片付けるようにしましょう。通常は尿路結石などの病気でウエットフードを主治医から指定されない限りドライフードをお勧めします。

■ホームメード(手作)り食
 個人的には愛情を持って手作されたフードを一番にお勧めしますが、犬の栄養学を熟知して時間と費用をかけてきちんとした栄養価のあるフードを作ることはなかなか困難です。
 ホームメード食は、使用した食材を把握でき、添加物を最小限におさえられ、つねに新鮮なものを与えられるのもメリットはありますが、私が読んだいくつかのアメリカの文献では、無作為に抽出したほとんどのホームメード食サンプルは犬に必要な栄養価を満たしていなかったという結論が出ています。また衛生面でも問題が多いという結論でした。ですから、一般の方が毎食ホームメード食を続けることには賛成できません。ときどき手作り食を取り入れるという方法がいいのではないでしょうか?

 良質のドッグフードを見極めるには、パッケージの情報をきちんと読み取ることが大切です。『あなたのペットフード選び間違っていませんか?』も参照してください。
・主食として与えるフードは、「総合栄養食」と記載されたものを選ぶ。
・賞味期限が新しくできるだけ新鮮なものを選ぶ。
・国産なら「ペットフード公正取引協議会」、アメリカ産なら「AAFCO(米国飼料検査官協会)」の検査合格したと表記されているものを選ぶ。特にAAFCOの検査合格を推奨。
・原材料を全部もしくは、詳しく表記してあるもを選ぶ。
・なるべく合成着色料や合成保存料を使っていないものを選ぶ。
・100円/100g以下のフードは要注意。極端に安いものは、安いなりの理由が必ずある、

② 食餌の回数

 成長過程によっても、犬が必要とする栄養量は違います。生後1年から1年半は子犬用、その後成犬用、老犬用とライフステージに合せて専門家のアドバイスを受けながら適切なものを選びましょう。
年齢
回数
内容
誕生〜1ヶ月  母乳もしくは犬用ミルクを与える。
1ヶ月〜
1日4回 離乳食/パピーフード(子犬用フード)
 生後3〜4週齡で離乳食(1日4回)を始めます。お皿に犬用のミルクを準備して、それを子犬がペロペロ舐めることができれば離乳食を開始できます。まず、子犬用のドライフードを人肌のお湯か犬用ミルクでふやかしておかゆを作り与えます。慣れるまでは母乳と併用してOKです。2〜3週間かけて徐々に水分量を減らしていきます。
2ヶ月〜 1日3〜4回 離乳食/パピーフード(子犬用フード)
 子犬に乳歯がいくつか生えてきたら、ドライフードをふやかす時間を短くし、そのままで食べられるようにしていきます。ただし、個体差があるので、様子を見ながらゆっくり慣れさせましょう。生後2〜4ヶ月頃までには硬いまま食べられるようにしていきます。
4ヶ月 1日2回 完全離乳期:パピーフード(子犬用フード)
 成長期なので、まだまだ栄養価の高い子犬用のフードを与えます。
 成長が終わるまで減量(ダイエット)をしないこと。
※子犬や幼犬のうちはダイエットをしたり、サイズを小さくするために
少なめの食事にするなどは厳禁です。体型が気になるようであれば主治医の先生の診察を受けましょう。
6ヶ月 1日2〜3回 パピーフード(子犬用フード)
 この時期になると食べる量が安定してきます。
 犬種やサイズにもよりますが、子犬の食餌の必要量は6ヶ月頃がピークです。成長は続いても、徐々に食餌量は減っていきます。
※この時期になると食餌量が減って心配する飼育者の方からの相談をよく受けますが、心配はいりません。この時期に食べないからといってフードをあれこれ変えるのは厳禁です。
8ヶ月 1日2〜3回 パピーフード(子犬用フード)/成犬用フード
 成犬並みの大きさになったら、成犬用フードに徐々に変えるといいでしょう。具体的には体重の増加が止まったころが切替時期の目安となります。ここで、フードを急に変えてはいけません。急に変えると、下痢や嘔吐を引き起こすことがります。最初は新しいものを1〜2割混ぜて与え、便や食欲の調子に問題なければ、徐々に新しいフードの割合を増やし、4日〜1週間ほどを目安に完全に切り替えるようにしましょう。
1歳〜1歳半 1日2回  成犬用フード
 犬は1日1回という人がいますが、食事の回数が少ないと胃腸への負担が大きいので成犬でも1日2回あげるのが基本です。特に大型犬はなるべく回数を多くあげ、1回の量を少ないしましょう。また食後すぐに散歩に行くのは胃拡張胃捻転症候群を起こす可能性があるので厳禁です。

③ 食餌の量

 食餌の量はドッグフードのパッケージに記載されているものを目安にしますが、年齢や体型、1日の運動量などによっても違いますので、体型や便の調子、食欲などをみて調整しましょう。気になる時には予防注射時などに主治医の先生に相談してみましょう。


■便の調子でチェック
 適度な量であれば、ウンチをつかんだ時に地面に付かないものです。ウンチ取った時に地面に付くほど軟らかい便の場合はあげる量が多いか、または消化不良を起こしている可能性があります。

■食欲でチェック
 ガツガツ食べる他に、しつこく食器をなめるなら、少ないかもしれません。少しあげる量を増やして様子を見ましょう。これとは逆にあまりほしがらず残す場合は量が多いかも? 少し減らしてみましょう。
 15分たっても食べないようなら、食餌を片付けて、次の食事まで水以外、与えないようにしましょう。食べなくても元気なら、子犬は1食分、成犬は1日くらい食事を抜いても問題はありません。

■「おやつ」は不要
 おやつを与える場合もドッグフード同様、犬専用のものを与えましょう。ただ、基本的に生後6ヶ月までの子犬にはおやつは不要です。しつけやトレーニングのごほうびとして与える程度にとどめましょう。

■食器から与える
 子犬によっては、食器を片づけようとすると、取られまいとして飼育者を威嚇するようになる場合もあるります。そのため、子犬のうちに「人の手は食餌を取り上げるものではなく、むしろ食べ物が出てくるいいもの」ということを教えこみましょう。まず最初は食器に少なめにフードを入れ、少しずつ継ぎ足していくとよいでしょう。食餌中に食器を取り上げるのはNGです。



 
 

 
 

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